2017年2月1日水曜日

WDC-433DU2HBKをmacOS 10.11 (El Capitan)で使用する 解決編

昨日 無理やりmacOS 10.11(El Capitan)が稼働するiMacに10.9用のドライバをインストールした エレコムのWDC-433DU2HBK だが,スリープすると二度と復帰しないという不具合があって,実質使い物にならないことが分かった。

解決策はないかと色々と調査しているとRealTekのチップを使ったUSB LANアダプタはどこのメーカー製であっても汎用ドライバを使っているようで,チップさえ同一であれば他社製ドライバでも使用できることが分かった。

ということは正式にEl Captian対応を謳っている BUFFALO WI-U2-433DMのドライバを使用すれば使えるのではないか? ということで試してみたらキッチリ動いたではないか! スリープも問題ない。

ライセンス的には問題ないのか? ソフトウェア利用許諾を読むとBUFFALO以外の製品に使うな,とは書いていないので問題無いと思われる。

ということでRealTekのチップを使っているUSB LANアダプタを持っていてEl Captian対応しないと困っている向きは,他社製ドライバを使うという手があるということを覚えておくと良い。

2017年1月31日火曜日

WDC-433DU2HBKをmacOS 10.11 (El Capitan)で使用する

もはや結構な年代物になっている我が家のiMac (20-inch Mid 2007)。そのせいなのか何なのか,以前から5GHz帯の無線LANの接続状況が良くなかったので,外付けのUSB無線LANアダプタを購入してみることににした。

APから若干離れている場所に設定されているため,アンテナの大きめなアダプタとして エレコムのWDC-433DU2HBK を買ってきたのだが,MacOS 10.9までの対応となっていて,El Capitanではインストーラが正常に動作しない。さて困った。

いろいろごちゃごちゃやってみて,結局10.9用のドライバを手動インストールすることで使用できたので,メモとして残しておく。

ドライバの展開

ドライバはエレコムのサイトからダウンロードしてきてzipファイルを展開すると Wlan_11ac_USB_MacOS10.9_Driver_v1027_UI_2.2.6というフォルダができているはずなので,まずそのディレクトリにcdする。

$ cd Wlan_11ac_USB_MacOS10.9_Driver_v1027_UI_2.2.6
$ ls -l
Installer.pkg  Uninstall.command*  Utility_release.txt*

Installer.pkgというファイルがあるはずである。pkgファイルはxarアーカイブなので,これをxarで展開する。,

$ xar -x -f Installer.pkg
$ ls
Distribution   Uninstall.command*    wirelessacNetworkUtility.pkg/
Installer.pkg  Utility_release.txt*  wlanac.pkg/
Resources/     rtl8812au9.pkg/

wirelessNetworkUtility.pkg, rtl8812au9.pkg, wlanac.pkgという3つのpkgディレクトリができたはずである。それぞれを手動でインストールしていく。

wirelessNetworkUtility.pkgの手動インストール

無線LAN接続用ユーティリティである。WDC-433DU2HBKはMacからはEthernetインタフェースとして認識されるのでMacの無線LAN設定機能が利用できない。基本的に無線LANの設定はこれで行い,また起動時に一度は実行しないと無線LANに接続しない。/Applicationsフォルダにコピーておく。

$ cd wirelessNetworkUtility.pkg
$ gzip -dc Payload | cpio -idv
$ mv Wireless-AC\ Network\ Utility.app /Applications/

rtl8812au9.pkgの手動インストール

ドライバである。所定の場所にコピーしkextloadでロードするだけで使えるが,所有者に気をつけること。rootでないとロードできないようである。

$ cd rtl8812au9.pkg
$ gzip -dc Payload | cpio -idv
$ sudo chown root -R RTL8812AU9.kext
$ sudo mv RTL8812AU9.kext /System/Library/Extensions
$ sudo kextload /System/Library/Extensions/RTL8812AU9.kext

wlanac.pkgの手動インストール

OS起動時にWireless-AC Network Utility.appを起動するlaunchd用設定ファイルである。

$ cd wlanac.plg
$ gzip -dc Payload | cpio -idv
$ sudo chown root WlanAC.plist
$ mv WlanAC.plist /Library/LaunchAgents
$ sudo launchctl load /Library/LaunchAgents/WlanAC.plist

あとはマニュアル通りに

/Applications/Wireless-AC Network Utility.appを実行すれば使えるはずである。

追記

もっと良い解決法があったので, WDC-433DU2HBKをmacOS 10.11 (El Capitan)で使用する 解決編を参照のこと。