もはや結構な年代物になっている我が家のiMac (20-inch Mid 2007)。そのせいなのか何なのか,以前から5GHz帯の無線LANの接続状況が良くなかったので,外付けのUSB無線LANアダプタを購入してみることににした。
APから若干離れている場所に設定されているため,アンテナの大きめなアダプタとして エレコムのWDC-433DU2HBK を買ってきたのだが,MacOS 10.9までの対応となっていて,El Capitanではインストーラが正常に動作しない。さて困った。
いろいろごちゃごちゃやってみて,結局10.9用のドライバを手動インストールすることで使用できたので,メモとして残しておく。
ドライバの展開
ドライバはエレコムのサイトからダウンロードしてきてzipファイルを展開すると Wlan_11ac_USB_MacOS10.9_Driver_v1027_UI_2.2.6というフォルダができているはずなので,まずそのディレクトリにcdする。
$ cd Wlan_11ac_USB_MacOS10.9_Driver_v1027_UI_2.2.6 $ ls -l Installer.pkg Uninstall.command* Utility_release.txt*
Installer.pkgというファイルがあるはずである。pkgファイルはxarアーカイブなので,これをxarで展開する。,
$ xar -x -f Installer.pkg $ ls Distribution Uninstall.command* wirelessacNetworkUtility.pkg/ Installer.pkg Utility_release.txt* wlanac.pkg/ Resources/ rtl8812au9.pkg/
wirelessNetworkUtility.pkg, rtl8812au9.pkg, wlanac.pkgという3つのpkgディレクトリができたはずである。それぞれを手動でインストールしていく。
wirelessNetworkUtility.pkgの手動インストール
無線LAN接続用ユーティリティである。WDC-433DU2HBKはMacからはEthernetインタフェースとして認識されるのでMacの無線LAN設定機能が利用できない。基本的に無線LANの設定はこれで行い,また起動時に一度は実行しないと無線LANに接続しない。/Applicationsフォルダにコピーておく。
$ cd wirelessNetworkUtility.pkg $ gzip -dc Payload | cpio -idv $ mv Wireless-AC\ Network\ Utility.app /Applications/
rtl8812au9.pkgの手動インストール
ドライバである。所定の場所にコピーしkextloadでロードするだけで使えるが,所有者に気をつけること。rootでないとロードできないようである。
$ cd rtl8812au9.pkg $ gzip -dc Payload | cpio -idv $ sudo chown root -R RTL8812AU9.kext $ sudo mv RTL8812AU9.kext /System/Library/Extensions $ sudo kextload /System/Library/Extensions/RTL8812AU9.kext
wlanac.pkgの手動インストール
OS起動時にWireless-AC Network Utility.appを起動するlaunchd用設定ファイルである。
$ cd wlanac.plg $ gzip -dc Payload | cpio -idv $ sudo chown root WlanAC.plist $ mv WlanAC.plist /Library/LaunchAgents $ sudo launchctl load /Library/LaunchAgents/WlanAC.plist
あとはマニュアル通りに
/Applications/Wireless-AC Network Utility.appを実行すれば使えるはずである。
追記
もっと良い解決法があったので, WDC-433DU2HBKをmacOS 10.11 (El Capitan)で使用する 解決編を参照のこと。